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3. 高度な表示方法

データシートには、基本的なデータ表示機能に加えて、ag-grid エンタープライズ由来のパワフルな機能が備わっています。 これらの機能を活用することで、より複雑なデータの分析や整理が効率的に行えるようになります。

高度な絞り込み(ツールパネルの活用)

複雑な条件での絞り込みや、複数の列にまたがる条件を設定したい場合は、画面右側のサイドバーにある「フィルター」ツールパネルを利用すると便利です。

  1. サイドバーを開く

    • グリッド右端にあるサイドバーのアイコンをクリックして表示させます。
    • または、ツールバーにある「フィルター」ボタンをクリックします。
  2. 「フィルター」タブを選択する サイドバー内にフィルター設定用のパネルが表示されます。

  3. 詳細な絞り込み条件を設定する データの種類に応じて、より高度な絞り込みオプションを利用できます:

    • テキスト型: AND/OR条件を使って複数の条件を組み合わせる、など。
    • 数値型: 特定の範囲を指定する、上位/下位N件を表示する、など。
    • 日付型: 相対的な期間(例: 直近7日間)を指定する、特定の日付範囲を指定する、特定の曜日のみ表示する、など。
    • セット型 (選択肢): 検索可能なリストから値を選択する、特定の選択肢を除外する、など。
  4. 複数列の条件を組み合わせる

    • 異なる列のフィルター条件をAND(すべて満たす)またはOR(いずれかを満たす)で組み合わせることができます。
    • 絞り込み条件をグループ化して、より複雑なロジックを構築することも可能です。

フィルターツールパネル (サイドバーのフィルターパネルで詳細な条件を設定しているキャプチャ)

ピボットテーブル機能(データを多角的に集計・表示)

データを様々な角度から集計し、分析しやすく表示するためのピボットテーブル機能も利用できます。

1. 行のグループ化(階層構造での集計)

  1. サイドバーの「列」タブを開きます。
  2. 「行グループ」というセクションに、グループ化の基準としたい列名をドラッグ&ドロップします。
  3. 複数の列をドラッグ&ドロップすることで、ネストされた(階層的な)グループを作成できます。
  4. 各グループごとに、数値列の合計値や平均値などの集計値を表示させることも可能です(「値」セクションの設定と連動)。

行グループ化 (階層的なグループ構造のキャプチャ)

2. 列のピボット化(クロス集計)

Excelのピボットテーブルのように、行と列の項目を組み合わせてデータをクロス集計できます。

  1. サイドバー「列」タブの「列ラベル」セクションに、列見出しにしたい項目(例:「店舗名」)をドラッグ&ドロップします。
  2. 「値」セクションに、集計したい数値データを持つ列(例:「在庫数」)をドラッグ&ドロップします。
  3. 必要に応じて、集計方法(合計、平均、カウントなど)を選択します。

これにより、例えば「カテゴリごと」×「店舗ごと」の在庫数を一覧表示する、といったクロス集計表を作成できます。

ピボット表示 (ピボットテーブル形式の表示キャプチャ)

カスタムビューの活用

これらの高度な表示設定(フィルター、並び順、グループ化、ピボット設定、列の表示/非表示など)をまとめて「カスタムビュー」として保存し、後で簡単に呼び出すことができます。 チームメンバーとビューを共有することも可能です。

列の表示カスタマイズ

データシートに表示する列やその順序は、サイドバーの「列」タブで自由にカスタマイズできます。

1. 列の表示/非表示

  • 各列名の横にあるチェックボックスをオン/オフすることで、簡単に表示・非表示を切り替えられます。
  • 列がグループ化されている場合、グループ単位で一括して表示/非表示を切り替えることも可能です。
  • 上部の検索ボックスを使えば、多数の列の中から目的の列を素早く見つけられます。

2. 列の順序変更

  • 列名をドラッグ&ドロップすることで、グリッド上での表示順序を自由に変更できます。
  • (※列グループの作成・管理や固定列の設定は、今後のアップデートで提供される可能性があります)

列のカスタマイズ (列管理パネルのキャプチャ)